Bar Enrique(バル エンリケ)
スペインの品質呼称局では、熟成期間や樽での熟成の有無によって 次のようなタイプ別分類を行っています。
● ビノ・ホーベン
一般的な醸造されてからすぐにビン詰めされる、若飲みタイプ。
● クリアンサ
赤ワインは、樽とビンで24ケ月熟成されたもの。 (リオハでは最低12ケ月熟成させ、うち最低6ケ月は小樽で熟成させたもの。)
● レセルバ
赤ワインは樽とビンで30ケ月熟成し、うち12ケ月以上は樽で熟成させたもの。 白ワインとロゼワインは樽とビンで24ケ月熟成させ、うち最低6ケ月は小樽で熟成させたもの。
● グランレセルバ
赤ワインはぶどうの当たり年のみ造ることができ、 小樽で24ケ月、ビンで36ケ月熟成させなければなりません。 白ワインとロゼワインは、48ケ月の熟成でうち最低6ケ月は、小樽で熟成させたもの。
スペイン原産の代表的な葡萄品種
原料である葡萄品種は、ワインの品質を決定付けるける唯一の要因ではありません。しかし、ワインは、よくも悪くも葡萄の個性を内包しているため、葡萄品種はワインの品質に大きな影響を与えるのです。 現在、スペイン農水省の「葡萄品種カタログ」には、ワイン用葡萄として146品種が収録されています。 このうち栽培面積や、生産されるワインの品質などに照らして、重要なものは全体の約3分の1と考えられます。なかでもとりわけ重要な品種と考えられているスペイン原産の13品種を紹介します。
● カリニエナ(マスエロ)
アラゴン州原産。別称マスエロ。 しかし現在では、スペイン国内よりフランスでの栽培が盛んになった品種(カリニャン)。 濃い色調、非常に高い酸度と豊富なタンニンが特徴で、長期熟成に向いています。 ガルナッチャとブレンドすることでバランスのとれた飲みやすいワインになります。 長い間評価の低かった品種ですが、プリオラートの成功によって見直されました。
● メンシア
中世に北部ヨーロッパからサンティアゴ・デ・コンポステラに向かう巡礼者によってイベリア半島北部に運ばれたと考えられていますが、DNAによるそのルーツの解明はまだされていません。 ガリシア州でも栽培されていますが、この品種を一躍有名にしたのがDOビエルソの赤ワインです。 テンプラニーリョに比べてタンニンや酸は少ないものの、フレツシユさを維持したしっかりとした凝縮された風味のあるワィンが造られます。
● モナストレル
バレンシア州モルベドレ村付近が原産。地中海沿岸のバレンシア、ムルシア、カタルーニャ州で栽培され、リオハやアラゴン州でも一部栽培されています。 南フランスやオーストラリアにもその栽培は広がり、フランスではム−ルヴェドル、オーストラリアではマタロと呼ばれています。
● テンプラ二ーリヨ
意味は「早熟」。リオハ、ナパーラ地方原産。スペインの黒葡萄品種で最大の栽培面積があります。 地域によってウル・デ・リェブレ、ティント・フィノ、セソシベルと呼び方もさまざま。 繊細で非常に香りがよく、酸度が高く、タンニンも豊富で長期熟成に耐えられます。 黒葡萄品種のなかで最も人気があり、スペインの高級ワインはほとんどこの品種を原料としています。 スペイン北部が原産地のため熟成が早く、収穫は9月中旬から行われます。
● ガルナッチャ(ガルナッチャ・ティンタ)
アンゴラ州原産。現在では、フランスやオーストラリアでも多く栽培されている品種です。 干ばつや強い日射、強風にも耐え、土壌を選ばず、病気にも強く、高い糖度の房を大量につけるなど、さまざまな利点があります。 フィロキセラ禍以降、スペイン全土に広まりました。長い間評価されませんでしたが、最近は研究も進み、素晴らしいワインが多く産出されています。
● ベルデボ
スペイン中央メセタ北西部原産。 DOルエダで使われている白葡萄品種。アルバリーニョと並ぶ最高級白葡萄品種のひとつ。 フレッシュで芳香に富み、深いコクと酸度にも恵まれたワインとなります。 この品種のおかげで、魚介類に合う、繊細で辛口の白ワインが生産されるようになりました。 樽で熟成させるとナッツの風味をもったワインとなります。
● マカベオ(ビウラ)
リオハではビウラと呼ばれています。 若飲み用フィンは、とてもフレッシュで軽め。酸度がやや高く、花の香りが心地よいワインとなります。 最近は小樽で発酵や熟成を行った良質なワインが生まれています。 若飲み用にも長期熟成にも耐え得る高級品種で、カタルーニャ州では、チャレッロとパレリャーダとともにカバの3大品種を構成しています。
● バレリャーダ
タラゴナ県が原産地で、カタルーニャ州で主に栽培されている高級白品種、カバの主要原料のひとつで、花の香りに富み、酸度が充分にあり、カバに優雅さや柔らかさを加えます。 標高300〜600メートルの畑で育てるとよりよい結果が出ています。 単独で白ワインが造られるようになってきましたが、少し甘いアロマを感じさせ、ボディのしっかりしたワインとなります。
● チャレッロ
カタルーニャ州原産品種。カパの3大主要品種のひとつ。 葡萄は金色に近い黄色、房が小さめで皮が厚いことが特徴で、理想的な熟成度に達します。 単一品種で白ワインを造るとボディがしっかりとしており、わずかに渋みを感じる事もあります。 マカベオとパレリャーダにブレンドすることで非常によい結果が出ています。
● アルバリーニョ
ガリシア州原産の最高の白葡萄品種とされ、非常に香り高く、酸味も豊富。口当たりのよい、バランスのとれた辛口のワインとなります。 葡萄は翡翠色をしており、ワインは緑がかった黄色になります。 桃の花のような香りをもち、口に含んだときは非常に爽やかですが、昧わいの複雑さは突出しています。DOリアス・バイシャスの主要品種です。
● ゴデーリョ
ガリシア州とカスティーリャ・イ・レオン州の境を流れるシル川の渓谷が原産地。 現在はピエルソとバルデオラスのふたつのDOが主なワイン産地で、斜面上で・栽培され、香り高く、非常に複雑な味わいでミネラルさのあるしなやかな飲み心地の辛口の白ワインとなります。
● パロミノ
スペインでは多く栽培されていますが、最も真価を発揮するのはアンダルシア地方DOヘレスにおいてです。その土壌はアルバリサといって石灰質を大量に貪んでおり、シェリー酒の個性を作るための大切な要素となっています。 産膜酵母の働きにより、パロミノから造られたヘレスのワインは世界に唯一無ニの最高級フィノやアモンティリャードとなります。
● ペドロ・ヒメネス
アンダルシア州のコルドバやマラガ地方でDOモンティーリャ・モリレスやDOマラガの甘いデザートワインの原料となります。 ベドロ・ヒメネスはDOモンティーリャ・モリレスのすべてのフィノ、アモンティリャードやヴィンテージワインの原料となります。 もともと糖度の高い葡萄を、収穫後に天日干しにし、より凝縮させています。